2015年10月18日

端境の花



しばらく前のこと。

お仕事にて、とある湖畔に咲く曼珠沙華の花を愛でる機会がございました。

予想よりも急激な天候の変化に困り果てながら目的地にたどり着くと、目前には次々と波状に吹き荒れる大きな風や、それに伴う白波が陸と湖の境界を乗り越えようとする風景が目に留まりました。

まるで台風が来る前の海のような景色に圧倒されながら、同じことをくり返す波をじっと見つめておりました。



水辺と逆の方角へ視線を向けてみると、そちらには次々に流される雲の隙間からうっすらと顔を覗かせる山々を拝むことができました。

堤防に咲く彼岸花も逸興ですね。



そして去り際に見つけた美しい花。

端境の天候ゆえに、ここで起こる「物語」を写真に記録したり、あるいは指導をするには少し厳しい状況ではありましたが、だからこそ貴重な一面を作品へと転換させる面白さがあると思います。



本当なら湖上の島へ向かう手筈でしたが、悪天候のため船は出港できず。

代案として、近くにあるお山へと向かいました。



寺に到着すると、境内は幻想的な霧と静寂に包まれた魅惑の世界。


ほとんど雲の中にいるのと同じですので視界は10メートル程度。

人と少し距離がはなれると輪郭線を描いたシルエットになってしまいます。

近くにいる人の顔がはっきりと見えないというのは不思議ですね。


霧に浮かび上がる光景はつかみどころがなく、ファインダーで覗く頃には物体は光の中へと吸い込まれて行きます。

確実に捉えるためには、少し先の未来に起こりそうな出来事を予測しておくことが重要ですね。


さて。

今は端境の花も見えなくなりましたが、代わりに街の木々に目をやると一部は赤く染まり始めています。

いつもの景色も少し意識しながら歩いてみれば「秋」を感じ取ることができるかもしれませんね。


4 件のコメント:

ぺんぎん さんのコメント...

こんばんわ。赤い華と光の幻想的な空間が素敵ですね!この情景だけ見ていると静かそうですが、実は船が欠航するような荒天だったそうで。(海ならともかく湖で欠航って、すごそうです。。)お疲れさまでした。和歌山ではまさに今、秋晴れのベストシーズンですね。こんな秋は短いですが、私も何かきれいな光景を発見してみたいなと思います。

西山武志 (TAKESHI NISHIYAMA) さんのコメント...

ぺんぎん さま

(´・ω・ )gこんばんわ
ようやく秋の青空が広がってきましたね。
このところは空気もカラッとしていて、とても穏やかな季節を実感しております。
散策も楽しいし、秋から冬にかけては日暮れ頃の景色も情緒がありそうですね。

撮影会は急遽ロケ地を変更しましたので大変でした(笑)
でも、普段はあまり見ることの出来ないミステリアスな空間はとても見応えがありました。

ゴエモン さんのコメント...

こんばんは

やっぱりきれいですね。
先生のお写真。

この状況下ならではの素敵なお味。

どんな設定で撮影しているのだろうと、考察に苦しむ私。。

疲れ眼に点眼しながら「ガン見」!!(笑)

西山武志 (TAKESHI NISHIYAMA) さんのコメント...

ゴエモン さま

こんばんはo( ' ω ' )
お仕事お疲れ様です。

今回は天候に翻弄されてしまいましたが、おかげで珍しい体験をすることができました。
視界が制限されことで逆に見えてくるものがあるのかもしれませんね。
なんとなく、そんな気がいたします(笑)

条件に合わせた設定は、これまでの経験から判断しております。カメラごとにクセはありますが、いろいろと試されているうちに好みに近い感覚(設定)がつかめてくると思います!