入選作品は晩夏と彼岸花の風景写真です / 岐阜県
私は写真の講師として教導をおこなう立場でもありますので、様々な生徒さんの要望に答えられるように、アート系以外にも多方面なジャンルの技術・知識・感性を磨く必要があります。
そういったこともあるので、ネイチャーの公募展にも力試し的に応募することも。
ちなみに、AMATERAS展とは自然の風景写真を主体にした公募展で、大自然の美しい写真が毎年発表されています。私は今までに5回の応募をしており、そのうち3回が秀作入選に選ばれています。
風景写真は自然そのものが被写体となるので、場所、季節、天候などが総合的に折り合うことがまず重要。美しい瞬間に巡り会うためには、同じ場所に何度も足を運ぶこともあります。
実際にはシャッターチャンスが訪れるまで辛抱強く待ち続けることも多くて大変ですが、それらが偶然にでも揃ったところからがカメラマンの出番です。
ただ、ここで一つ注意をしなければならないことがあります。
綺麗な風景写真というのは、すでに溢れるほどの数がこの世の中にはありますので、風景写真とはいえどカメラマンの視点が際立つような写真が求められるのではないかと、私は常々そんな意識をもっています。
これはカメラマンが常に対峙する宿命ともいえますが、被写体と潔く向き合って、写真ならではのリアリズムな視点で勝負すること。。。逆に考えれば事実が写る写真で勝負することの面白さがあると思います。
これはある程度、フレーミングで風景を小さく切り取ることからはじめると、いつもの風景写真が何となく魅力的な写真に変化すると感じてもらえると思います。
もし広角気味の撮影が多い方は、すこし的を絞った撮り方を心がけてみてはいかがでしょうか。
写真を知るには、色々なものを撮ることからはじめて、やがて一つに絞り込んでいくようにすると、写真というものの本質がちょっとずつ見えてくるような気がします。。。
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