2012年2月23日

メガリとワインディングロード

 メガリ250rはべっぴんです

先週のこと。

和歌山といえば高野山。

高野山といえば高野龍神スカイラインですが、冬期通行規制があるので二輪は3月下旬までは通行禁止。しかし、高野山までの峠道に関しては積雪がなければ二輪も通行可能なので、粉雪の舞う中、そちらを走ることに。。。

その峠道は小さな排気量のバイクにとってじつに都合のよいオープンロードであります。タイトなヘアピンコーナーが連なり、速度も出過ぎないので、メガリの軽い車体を左右に鋭く切り返しながらリズムよく走らせることができます。

道路も片側一車線の区間がほとんどを占めているから、ブラインドコーナー手前で四輪とすれ違うタイミングに十分注意を向けていれば、私のようなライダーでも楽しく安全に走行することができました。

ならし中とはいえ、ようやくエンジン回転数が6750回転まで解禁となったメガリのテストにはもってこいのロードであります。

メガリのインプレ(峠編)

バイク乗りを引退してから7年のブランクがあるので、走り始めはタイヤをしっかりと暖めてグリップを確かめたり、ブレーキングのリリースポイントを探ることで精一杯。暫く走って勘が戻り始めてからスポーツライディングを開始。公道なので速さではなく綺麗なコーナーリングを目指して走りましたので、その辺りはご承知ください(速く走るのは苦手)。


エンジンは6750回転まで回せるようになると、なんとなく実力を推し量ることができます。どちらかといえば上のパワーは大きく盛り上がらない雰囲気。

ぉぉぉおというパワー感ではなくて
おお....というのが正解のようです。

でも、ヘアピンの多い峠道では中回転付近に元気があるほうが運転しやすいし、4500回転を下回らない程度に走れば失速もしないですみます。逆に高速道路ではあまり力に余裕はないのかもしれません。。。


ストレートが少なくヘアピンが連続する上り(下り)道でタイヤにしっかりと荷重をかけながら私に出来るかぎりの技量で旋回させてみたところ、車体が軽くタイヤの細さも功を奏しているのかメガリは鋭く曲がります◎

柔らかめのフロントフォークは切り返しの多い峠道でもとりたてて不満はなく、リアサスも路面をスムーズにトレースします。しっとり感はそれほどでもありませんが、それは軽くて小さな排気量車特有の乗り味。しかし、ユラユラと揺れ続けることはなく、小気味よく揺れは収まるので想像以上に安心感があります。

ちなみにセルフステアでは弱オーバーステア。

そして純正装着のタイヤIRC RX-01は何やらいい仕事をしているようで。
タイヤのグリップもソコソコあり、路面に食いついている感覚も身体に伝わってきます。ハングオフで太ももをシート上にのせて力を抜き、ぶら下がる要領で走らせても軽快なハンドリングを発揮していました。この日は気温が0℃だったのもあってか、若干スライドしていたものの滑らかな挙動です。

あくまでも個人的にですが、メガリはただバンクさせるよりもライダーが積極的に体をインに入れた方が曲がりやすいバイクだなと思いました。

今回は感覚的に、あと5〜10センチくらいで路面に膝を擦るかな(バンクセンサーは付けていません)というくらいのバンク角で走ったつもりですが、タイヤを見てみると両端が1センチくらい使えていません。。。
ブーツの爪先はしょっちゅう擦っていたのに拍子抜けで「あれっ?」という感じ。RX-01が新品だとやけに丸いからか、運転が下手すぎて全然寝ていないのか(笑)

どちらにせよ、ラテンのノリが漂うエンジンと先日交換したFブレーキパッド(メタリカ)のおかげで、峠道ではメリハリのきいた走りを楽しめるようになっています。



 メガリはバイクに興味がなさそうな人たちからの視線もかなり熱い。

ならし中なので6750回転までの縛り付きでしたが、メガリで峠道を走りこんでみて。

昔の2ストローク250ccのようなドッカンパワーには足下にも及ばないものの、コーナーリングの軽快さ自体は失われておらず、力が無い分リッターあたり30キロ以上の距離を走行できるクリーンなエンジンで気兼ねなく全開走行ができるのは美点だと思いました。

そもそも今の250ccスポーツはレプリカではないのですが、それでも気温0℃の山中で爽快な汗をかきながら気落ちのいいスポーツ走行をすることは十分可能です(下りは無問題)。

確かにトルクやパワーを求める走りが理想としてあるのならば、悩まずに600cc以上を選んだ方がライダーの期待に応えてくれるのは間違いないけれど、メガリに乗っていると細かい理屈から解き放たれて「オートバイって面白いなぁ」と走る喜びを再認識します。そして「ライダーとは何ぞ」と、もう一度自分を見つめ直すのもまた一興かと。。。

今をときめく新生250ccクラスは初心者・ベテラン・リターンまで経験をとわず、人が積極的に操るライディングを楽しむ喜びに満ちています。

NinjaやCBR、VTRはもとより、現物を見てチョットいいかもと思ったSYMのWolf SB250Ni(T2)などなど...メガリを含めてマシンは増殖中。


250ccは車検もありませんので、大きなオートバイに乗っている人も、これからオートバイに乗ってみたい人も。


一家に一台いかがでしょうか。。。

12 件のコメント:

  1. けんちゃん2012年2月24日 0:31

    実は私、このメガリで23台目になります。
    常に複数台所有してきているので当然と言えば当然なんですがね^^
    実は前マシンはR1で、昨年夏に例のGさんに下取ってもらい半年入荷を待っていました。
    正直、年間どの位乗っているのかと思うと車検代がもったいなく思いこのメガリに遭遇(WRと悩みました。)し、購入を決めました。それは楽しそうな直感がしたから・・・現に楽しい。
    こんなマシン今後出ることはないかと思うほどです。いや、今後の国産車ではありえないでしょう。正直もう一台サーキット走行用に欲しいですね^^

    返信削除
  2. 本日私のメガリに不具合が発生しました。

    症状は走行中突然エンストし、セル、フューエルポンプが不動、ヘッドライト、リヤのポジションが点かないという具合でした。

    原因究明の結果、ロービーム側ヘッドライトバルブのギボシ端子を保護する絶縁チューブがどこかに接触して破れ、ショートした事によるヒューズ切れでした。

    同様の報告がメガリジャパンに届いているようです。ぜひ一度点検しておく事をお勧めします。

    返信削除
  3. けんちゃんさま

    23台&R1からメガリに乗り換える意気込みも凄いですね。半年間待ったというのも頷けます。

    WRに乗ったことはありませんが、バイク誌の記事を紐解くとエンジンがただ者ではない様子ですね。もしWRのエンジン+YZFのタッグで発売されたら心なびかれますが。価格的に上位のクラスがうかがえそうなので、販売面では複雑というところでしょうか。

    しかしながら、車検がなく、タイヤ等の消耗品も安価でいくらでも気にせずに乗れる250は走ることだけを考えられる楽しさでお腹がいっぱいです。

    もしかしたら、メガリのサーキット仕様がいずれ発売されるのかもしれませんね。

    返信削除
  4. 油さま

    こんばんは。
    ヒューズ切れトラブルの原因もご教授いただきありがとうございます。ロービーム側バルブのギボシ端子を要確認ですね。突然の配線ショートは焦ります。夜間だと危険度高過ぎです。。。

    じつは、私の車両のウォーターポンプ下部にあるドレン穴から冷却水がポタポタポタポタと漏れてきまして、メガリは本日より緊急入院をしております。ウォーターポンプ内部の状態は開けてみないとわかりませんが、おそらくオイルシールまではいってなさそうです。。。

    ギボシの件、引き取り時に確認しますね。

    返信削除
  5. 冷却水漏れ気になりますね〜
    完全に治ってくれれば良いのですが・・・・
    私のメガリでも以前冷却水がだだ漏れし、初回点検時にリザーバータンク周りを交換しましたが、その後もエンジン始動直後のみ2〜3滴漏れています。
    漏れているのは正面から見て左側なのですが出元はイマイチわかりません。これって対策箇所とは微妙に違うのではと思っています。
    そもそもだだ漏れした時もエンジン始動直後で、1〜2分程でピタッと治まってしまったため、上記対策で治ったとは言い切れないのが実状です。
    あとヒューズ切れの件は、明日にでも確認してみようと思います。
    追伸:やっとヘルメットホルダー装着しました。
    もちろん西山様にご紹介頂いた方法です。有り難うございました。

    返信削除
  6. はじめまして♪
    メガリに興味あって何度か見させてもらってます。
    今250ccクラス楽しくなってきてますね^^
    たくさんあった車種が一時期少なくなって2年前に25年ぶりにリターンしたのですが選択種少なくてビックリしました。。
    また色々見させてください♪

    返信削除
  7. ヒューズ切れ箇所を確認しました。
    今のところ被覆剥がれ迄は至ってませんでしたが、確かにギボシの絶縁チューブに圧迫痕がありました。圧迫痕の形状/位置から判断して、バルブを固定しているクリップギボシが干渉しているようです。
    特に対処のしようもないので、防水カバー装着後にケーブルを引っ張り、挟まってないことを確認しました。
    あとエンストの県ですが、改善ECUがリリースされるようです。

    返信削除
  8. karaさま

    こんばんは。
    リザーバー側の冷却水漏れは根本的な対策が難しそうですね。漏れはラジエターキャップか左右を繋ぐホース、もしくは両方から発生しているようですが。。。
    圧力漏れでキャップから吹き出すことはよくあるそうです。

    ヒューズ切れ箇所の詳しいご報告ありがとうございます。やはり要点検が必要ですね。後日、販売店にお願いしてみます。
    改善ECUのリリースは嬉しい限り!エンストが解決されればメガリはフレンドリーなマシンとなるでしょう。

    しかし、その一方で動力伝達系を少しだけ疑ってしまいます。。。

    返信削除
  9. ゴンさま

    はじめまして。
    コメントありがとうございます(^ω^)

    25年ぶりのリターン。。。私の3倍待ちとは凄いです。
    人とオートバイと社会の合意がえられなくなってからは、若い世代向けの250スポーツは随分と消滅したようですが、ようやく新しい価値観ととも花を咲かせる時代になったということでしょうか。。。

    もし車検がなければ400ccのパワー感と車格がちょうどよいのですが、今はお手軽な250ccでも素直に楽しいと感じています。

    地味な写真家ブログですが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

    返信削除
  10. ごめんなさい^^;
    打ち間違ってて15年ぶりのリターンです。。
    自分も車検がなければ400がいいのですが、維持費や購入費等を考えると自分には250かなって思ってます。
    同じ県内ですし、紀北なんでどこかですれ違うかもしれませんね♪
    こちらこそよろしくお願いします。

    返信削除
  11. >西山様
    動力伝達系という意味では、エンジンオイルを交換してから、明らかに症状が悪化したというのが気になってます。
    停車時のエンストも含め、複合要因があるのかもしれませんね。

    返信削除
  12. ゴンさま

    15年でも一回り以上なので大したものだと思います。

    オートバイは安い買い物でもないので、車検や消耗品等の維持費面は後々気になるところですね。250ccのバイクはそれらの負担が少ないので、その点は特段気にせずに済みそうです。。。しかも面白い。



    karaさま

    エンジンオイル交換後のさらなる悪化であれば、オイルが関わる何らかに問題が生じているように考えてしまいますね(オイル量や粘度?)。

    もともとあった症状が交換したオイルによって拡張されて、隠れていたものが表に出てきているのかもしれません。

    それと、おっしゃるようにじつは複合的な要因があって、それらが偶然に重なり、同じような症状(エンスト)となっているのかもしれませんし。

    エンジンの始動性においても、良い車両と悪い車両があるみたいですから、ECUの他にもまさかの燃料ポンプまわりや圧縮漏れなど原因を探れば沼にはまりそうです。。。

    結局のところ、1つ1つ検証するほかに手はないのかもしれませんが。。。

    返信削除