2016年12月29日

心の眼

 秋は一瞬で通り過ぎてしまいましたね...

今年も残すところあと少し。

年内のお仕事はだいたいが完了いたしまして、あとは事務作業や来年度の撮影予約の対応が中心となってきました。


プライベートでも全然ゆっくりとできませんでしたが、お年柄そういうものですね。
もはや潔く諦めモードです。


ブログも書きかけのまま、お蔵入りしている記事が多くなってきましたが、もはや今更感もありますのでそれらは放置いたします(笑)


そもそも、これらの写真は何でしょうと思われるかもしれませんが、ちょっとした旅先での一コマです。


時間の関係上、細かなことは省略させていただきますが適当にお楽しみくださいませ。


現場の路地はどこも楽しいもので。


黄昏時はとくに


美しいものでした。




さて。





人はカメラを通じて心の眼を対象へと向けるとき


いったいどんな気持になるのか


本当は何を見ているのか。


あるいは見ようとしているのか。


それを知ろうとするならば


自分自身を知る必要と


それを感じ取ってくれる人たちの有り難さを知る必要があります。


本当の自分を知るには挫折という経験がないと


ちょっと難しいかもしれませんけれど、核心を掴むためには必要なものの1つです。


例えば耽美的な美しさも、ある一線を越えれば究極の美になります。


私の作品「INISHIE」もその典型的な例です。くわしくは こちら と こちら

全てが一瞬の撮影であり、その刹那に全て完結します。

実のところ、技術的には普段の仕事(例えば赤ちゃんの撮影等)も同じだったりしますが。


あるいは作品「AGUNI」。これは絵画的ですが元は写真です。

瞬間的な美よりも思想的な一面がやや強く、写真なのに時間もかかります。

でも、これで伝わるのは耽美でしょう。


けして、何がどう優れているとか、そんなことはどうでもよいのですが、これらの作品があるのは事実としまして、その一方で地道な作品は1つ1つの力に欠けるのも事実です。


つきつめれば芸術品とそこまでは達しないものとの分岐点と言えるのかもしれませんね。


そのもう一方というのは、人の心に近い普通の写真だからだと思うのですが、それは耽美にはとらわれない、ある意味でそれ以上の価値のある写真だと受け止めています。



全ての理由を無視しても良い衝動的で究極的な美と。


華がなくとも人の存在が感じられる純粋で美しい写真。


その両方を心で知ることで芸術を見極める眼が養われると思います。

まぁ、難しいようでいて人の心さえ持っていれば、実は誰にでもあるものです。





ちなみに


私の世に対する根本的な考え方として。


白を知るには黒を、黒を知るには白を、そして灰色を知るにはその両方が必要だという考えを持っています。

両端を知ることで真ん中に挟まれたものの混沌を感じとれるものだという気がしまして。

それは人に優しく、あるいは厳しく接する先生業としてはとても役に立つことなので、嬉しくもあり悲しくもあったような、いろんな経験ができて良かったと思っています。


ということで。

本年もたくさんの人にお世話になりましたことを心より感謝申し上げたいと思います。

来年も変わらずマイペースですが、どうぞ宜しくということで(^ ^)

はや、年末です。。。










おまけ

野良の子猫も大きくなりまして(左)。

やんちゃではありますが、呼べばきちんと返事をしてくれます。
そして、この二匹はいつも一緒。


でも。



ボスであられます黒猫とだけはそれほど仲がよろしくありません。

何故かこちらが気を使っております。。。


4 件のコメント:

  1. 西山先生お疲れ様でした。捻挫のお加減はいかがですか?
    またまた美しいお写真に見入ってしまいました。

    私事では、今年一年で飛躍的な経験を積むことができ、その節では時間を割いてお導きくださりくださりありがとうございました。
    とても勉強になりました。

    次年度も引き続き、自分の中のテーマをコツコツと集めていきますね。
    またご指導お願いします。

    先生もお身体に気をつけて、また美しいお写真を見せてくださいね。

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  2. 久々に拝見しました。今年も、美しいお写真ありがとうございます。
    こころをなくしてしまわないように来年度も心がけて生きていきたいと思います。
    あらためまして、よろしくお願いします。

    追伸 実家に引っ越しました。

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  3. ゴエモン さま

    こんばんはm(^ω^)m
    捻挫は運良く回復してきました。ご心配をおかけしました。

    今年もコツコツと努力されたぶん実力を大きく伸ばされましたね。
    私も眼を丸くしながらお写真を拝見させて頂けたことを嬉しく思います。

    ご成長が早いこともあって壁も立ちはだかることも思いますが、自分を信じてマイペースで進んでみてくださいね。
    きっとこれまで以上に美しいものを表現できるようになると思います。

    私もゆるりと頑張らせて頂きますね。
    来年もどうぞ宜しくお願いいたします(・ω・)g!!

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  4. Matsuo さま

    こんばんはm(^-^)m
    こちらこそ、ご多忙の中、大変お世話になりました。

    いつも美しいものに出会える機会を与えて頂きまして心より感謝を申し上げます。
    私も真心をもって美しい写真を撮れるように変わらぬ努力をしたいと思います。

    そして、お引っ越しお疲れさまでした。
    時間がございましたら、ぜひ挨拶に参りたいと思います(^ω^)♫

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